Entries

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

猫に教わるということ

猫に教わるということ
本屋で立ち読みしてたら売れてる本のコーナーに「悲しみの底で猫に教わった一番大切な事」という本があった。何年か前にも「すべて大切な事は猫に教わった」とかいう本があって、その間にも猫に教わる的な本がいくつかあったと思うのだが、そんなに猫は大切な事を教えてくれるのか。 と家に帰って試しに一番小さな猫を持ち上げて聞いてみた。
「お義父さんに何か教えなさい」
赤白の細長い猫だ。猫は鼻をプスプスさせながら、赤い口を開けて声にならない声をあげている。鼻がつまって上手に声を出せないのだ。鼻水と目ヤニをいつも出していて、拭いてやるのだが、すぐにつまってプスプスしてしまう。大飯食らいで、そのくせ痩せている。「おまえに教わる事が何かあるのかよ」とティッシュで鼻水を拭いてやりながら思った。
「やっぱり、こいつに教わる事はないな」
この頃はぜんぜん大きくならないので、おばあちゃんが人間用の鼻炎の薬を点けている。「少し調子いいみたい」というが、あいかわらずプスプスしている。そんな猫が今日は体調が悪かったようだ。鱈ちりの残りのタラの皮をあげても食べない。いつもならアウアウ言いながら食べるのに、動きもゆっくりで床に下ろすと、コタツのある部屋にトボトボと帰って行った。
おばあちゃんに今日の赤猫の様子を聞いてみた。
「午前中、お風呂に落ちて、午後から変な虫とトカゲみたいなのをくわえてきた」と

なんか、大切な事を教わったような気がした。
スポンサーサイト

冬至はマンデリン

鉾田の海
今日は冬至ですね。冬至にはカボチャを食べるとか。なんでも「ん」の付くものが運気を上げるそうで、ナンキン、うどん、キンカン、ダイコン、など とにかく「ん」なのです。
コーヒー豆なら「マンデリン」ですか。という事で本日のコーヒーはマンデリンです。

女性の方はいつでもダイエット意識があるようで、七年位前、マンデリンの浅煎りが流行りました。背中にある活性部位をマンデリンの浅煎りが刺激するとかで、何人からか問い合わせがあり、豆を焙りました。
「これ、大丈夫ですか?通常マンデリンは少し深めがいいかと思うんですがね〜」
「なんか、すっごく浅煎りが効くみたいなのよね〜」
しばらくすると「やっぱり普通のがおいしいかな。おいしさが一番」
と、今でも買ってくれていますが、その時の話はしないようにしています。

写真は鉾田の海です。貝殻がいっぱいでした。海岸までの坂道は震災の爪痕がまだ残っていました。

プラテーロと私

プラテーロと私
先日sさんからお借りした本の中で 「秋の夕暮は、繋がれた犬に思えてならない」とスペインのヘメネスという作家が言っていました。裏庭や植込みの人気のないところで、長々と入り日に向かって吠えたてる、繋がれた犬に思えてしかたがないんだと。 ここの丘には椎の木や銀泥、栗の木や桜の木が植わっています。鳥たちは日中、てんでに木から木へ移りながら遊んでいます。夕方太陽の光がオレンジ色からカゲロウの羽のような紫に透けたころ、カラスの親分たちと入れ替わりにどこかへ消えてしまいます。とてもきれいで寂しい時間です。もしここに犬がいたら太陽は死んでしまったと鳴くのでしょうか。
やがて丘の上から下に見える人家に明かりが灯ります。空を見上げると星が少しずつ顔を出してきて、千年前の人も作業を終え家路に向かいながら星を見上げていたのでしょう。そして僕もじっと目を閉じ犬のように空を見上げるのです。
今年は柿の葉っぱが落ちずに最期まで真っ赤でした。山は赤サビの色に変わってきました。山も里も町も冬支度です。

100万分の1回のねこ


201512151532178e7.jpeg
佐野洋子さんが亡くなって
江國香織や谷川俊太郎が100万分の1回というものがたりを書いています。

うちにも100万分の4回ぐらいトラネコがいました。

小学校に上がる前にいた「トラ」
学生時代にいた「トラコ」
社会人になってから「マリオ」と、2年前に死んだ「ハチ」です。


〔100万分の1.マリオ〕

その時、あなたは女の子でした。

トラコの娘で
新婚の私たちと一緒に東京で暮らしていました。
大家さんには内緒で。

子供がいない私たちは「ネコムスメ」→「ネコムス」と呼んでいました。

手のひらに乗るくらいの大きさのころから
妻がスポイトでミルクをあげて大きくしました。

ネコムスなので、
いつも一緒で旅行もしたし、お風呂も一緒に入りました。

寝るときはいつも妻の胸の上で、たまにさかさまになって。

おならをひっかけられることもありました。

ギターを弾くと一番前のお客様で、エレクトーンもよく聞いていました。

ゴマせんべいが好きで、
かくれんぼもするし、近くのコンビニには、塀づたいに歩いてついてきました。

夏のころ、彼氏ができて、よく迎えにきていました。
テラスの下で「ニャン」と呼ぶと、サッシを少し開けてあげ、数時間遊んで、
ちゃんと彼氏が送ってきていました。
サッシを閉めても彼氏はしばらく、立てかけたスダレの影でジィと見送っていました。

夏の終わりに子猫が産まれました。

ダンボール箱に入れて、夜中妻がお腹をさすっていました。
居眠りをして手が止まると箱から出てきて、さするようにと手をがじっていました。
産まれた子猫は1匹を残して、貰われていきました。
残った子猫は白猫で「タマゴ」と名前をつけました。

マリオは他の子がいなくなってしまったので、タマゴを溺愛していました。
二階の押入れの隅に連れていって、毛が抜けるまで舐めていました。

少し大きくなっても無理矢理に咥えるものですから、
階段を昇るたびゴツゴツとぶつける音を立てていました。

ある日二階の押入れの様子を見に行くと、タマゴは動かなくなっていました。
マリオは何日も呼び続けました。そして外に出たきり、帰ってこなくなってしまいました。

その後、妻は何日も何ヶ月も泣き続けました。

それから、七年たって娘が産まれました。
白くてポヤポヤした女の子です。
ゴマせんべいが好きで、
たまに「マリオ」と呼ぶと「ニャン」と返事をします。


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。